EURO CUP 2007 Rnd4   07.09.09


EURO CUP第4戦、スプリント第3戦に参加してきました。
相変わらず、画像少ないので文章多目。さらに写真も殆どが頂き物です。感謝!
  
   
 前回のレースが5月にあって、次は9月だから大分開いてるよなぁ〜・・・と、余裕ぶっこいてましたがなんのこたぁ〜無くて、あっちゅ〜まにレース当日です。
 毎回のように、遠足前の小学生のように朝早く目が覚めてしまい、4時半に家を出ようと思ってたので4時におきればいいわと考えてたのに、起きたのは2時!えぇ〜っ!ここから寝たら今度は遅刻しそうだしなぁと、仕方なくゴソゴソ準備です。
 前日にレーシングスーツやマスクやグローブはボストンバッグに詰め込んでましたので、準備といっても工具を積み込んだり、エントリー受理表や免許証といった書類関係を見直す程度でした。
 自宅を出てR171を走り、中国道池田ICより高速に乗ります。空はどんより・・・。ん〜天気は西から崩れるっつーけど、どないやねんっ!と、狭いヨーロッパの室内でぼやきながら西へ。途中、赤松SAからLR54さんに連絡を取ってみると既に社付近との事・・・。ん〜今回は気合はいっとるねぇ〜!と、熱い思いを感じながらコーヒー飲んで出発です。
 何の渋滞もトラブルも無く、無事社に到着。天気は雲は多いけれど明るいので、何とか今日はドライで行けるかなと、淡い期待が胸をよぎります。
 ちょっと涼しさの出てきた晩夏の街を走りぬけ、セントラルの入り口前広場に到着したのはいつもより遅い6時半前。流石に沢山並んでます。案の定、3列目の後ろの方。先頭の方にLR54さんや酒井さんのヨーロッパを確認。で、ご挨拶してボーっと待ってると、フロントガラスに見たくないけど見えてきました、雨粒が・・・(^^;;;;;;
 一瞬にして、気分はドン底。あぁ・・・、頼む!そのぐらいにしといてぇ〜!(笑)でも、10分ぐらい、ゆるい雨が降ったりやんだりで、そのままゲートIN。窓閉めて渋滞待つのはしんどいわぁ〜!走ってないと家のラジエターは性能悪い・・・。じわじわと水温が上がってきます。電動ファン回しても一向に上昇を止めません。たのむぅ〜、もってくれ〜っ!こんなトコで、オーバーヒートしてたら大迷惑やぁ〜っ!!で、なんとか通過!あぶなかった、まじで!
 パドック裏を奥に進んでいくと、いつも1番に来て場所取りしてくださってる酒井さんとLR54さんの車両発見。その横に恐縮しながら赤ヒラメ号を停めさせていただきました。今回もミツヤマモータースさんではピットが取れなかったので、前回と同じぐらいのバックストレート側の38番ゲート寄りという場所です。実は僕はこの場所が結構気に入ってます。車の後ろが直ぐにバックストレートだもんだから他のエントラントに気兼ねすることなく、物を置いたり座り込んだり出来るからです。なかなか快適。でも、暑い時期はそれなりの装備が必要です。日陰がないですからねぇ。タープか簡単なテントがあればBestですね。
 今回は朝早くから受付が始まってるらしくて、さっさと手続きを終わらせて暫しのんびりです。んが、やっぱし雨・・。バックストレートのアスファルトの色が変わってゆくのを恨めしく思いながら、雑巾持ってなかったのでLR54さんに雑巾借りて、フキフキしながらゼッケンと受信機を取り付けます。流石にベテランのLR54さん、直前に天気を読んでコンビニで工具類の保護用のゴミ袋を購入されてました。それを1枚分けていただいて・・・・(^^;; 僕も衣類や貴重品を入れて包んでおきました。しばらくすると白ヨーロッパのH野さんが来られました。なんとっ!羽が生えてるっ!リアのダウンフォースを稼ぎ出す秘策のようです!

 心配した雨も何とか収まり、プログラム1番の体験走行のコースインの頃にはセミウェットとドライの間ぐらいまでに路面は乾燥してたみたいです。ご近所のTSサニー乗りなmimupapachanさんがタイヤの皮むきと最終セッティングで走られてました。僕は間近で走るの見たのは初めてだったのですが、恐ろしくスムース!そして快音っ!!!レーシングカーに美学があるとすればフェラーリーのそれに似た孤高の走りでした。OHVの1300とは到底思えませんねっ!当時の日産はとんでもないもの作ってたんだなぁと、改めて思います。



画像提供:こたやん
 さて、なんやかんやと、いつもながらバタバタしてる内に予選の時間が近づいてきました。路面はドライを維持したままで何とか走れそうで一安心。タイヤの空気圧はフロント1.3、リア1.6で調節しました。ちょっとリアが高めかなぁと思うのですが、コーナーリングスピードがあんまし稼げてないので様子見で・・・。予選でタイヤが直ぐに垂れるようなら本戦でもう少し落とそうという考えです。
前回のユーロカップからの改良点であるラジエターも、前回練習時に問題無いことが確認できてるので、取り立てて何をするという訳でもなくピットレーンに車を並べました。
 いや〜っ!しかし暑いっ!待ってる間にも汗が諾々出てきます。コースイン直前まで運転席側のドアを開けて、少しでも風を入れようと必死です。他のエントラントの方も同様で、み〜んなバタバタやってます。(笑)
 暫し待つこと数分、コースインです!ピットロードを前の車に続いて押さえ気味で加速後、ラインを超えた辺りでガバッとアクセル開けてみます。「んっ!!なっなんだぁ〜っ!??」どうしたことか?今回は抜群にアクセルの付が良いっ!高回転での不快な振動もありません。きちんと上までトルクがついてくる感じです。思わずニヤリ・・。(笑) 「今日はいけるんとちゃう〜っ!?赤ヒラメ君っ!」。
 1〜2とコーナーと立ち上がって裏ストレートで車体を左右に振ってタイヤを暖めます。ここでまた「んっ?!」。直前にダンパーのノッチをフロント4、リア3で硬めに振ったのが好感触。ステアリングに対してリニアにヨーが立ち上がってきます!なんてのは判りませんが、キビキビ感が際立ってます。うひひひ・・・、今回初めて車が完調でのレースと思える感触。よっしゃイッタルでぇ〜っ!
 INラップを終了し最終コーナーをフルスロットで加速します。おぉっ!車速が乗る乗るっ!スピードメーターはぶっ壊れてるのでスピードは判んないですが、トルク感の持続と後続車との距離のちじまり方でそこそこスピードが出てるのがわかります。で、3週目帰ってきて2速で最終立ち上がって直ぐに3速、そのまま引っ張って4速に入れる直前の回転数がなんとメーター読みで8000回転!禁断の7000回転オーバーです!今まで、練習も含めてこんなに回った事無いのです!ひゃぁ〜っ、今回絶好調やわっ!でも、スピード出てる分ブレーキングのリズムが違ってきてちとビビリました。
 画像は家族で見学、応援に来てくれてた「こたやん」からの頂き物です。このアングル、場所での画像は初めてなのでメッチャ新鮮!感謝感謝です!



 といった感じで、初めて手ごたえの有った予選を終了。が、しかし、思った以上にタイムは伸びず結局7周中4周目にでた1’44.687がベストタイムとなりました。このタイムで決勝グリッドは18位と決定!44秒台は4台、決勝での波乱を感じさせる予選結果となりました。(笑)
 ところで、今回は予選と本戦の間の待ち時間がタップリ5時間強ありました。さぁ〜て何して過ごそうかなぁって感じです。とりあえずご飯だわって事で、コントロールセンター前に出てた売店で焼きそばを買ってハグハグ。じわじわとにじみ出る汗をタオルで拭きながら、これぞ草レースの醍醐味といわんばかりに、泥臭く昼食です。(笑)
 その後、いつもならこの空き時間を利用して他のエントラントに挨拶に行ったり、車を見学しに行ったりするのですが、今回は予選での暑さにバテテ車の近くを離れることがでけませんでしたわ。



 そんな感じで、ボーっとしてるところへこたやんファミリーがやってきてくれました。可愛らしいそれでもって車好きの、お坊ちゃん2人。ちょこんとヨーロッパに乗ってくれてる姿は笑えます。家も息子がほしかったなぁ〜〜とつくづく思ってしまいました。
 その後、こたやんにポルシェCUPに参戦中の「じゅんのすけさん」のところへ連れてってもらいました。ブログではご挨拶してたのですが、実際にお会いするのは初めてなのでした。
 まじかで見たレーシングポルシェは迫力満てんっ!ご本人の前ではしゃぐのはおっさんとして自重せねばと思ってましたが、研ぎ澄まされた車体各部に目は釘付けでした。これがとんでもないスピードでコーナーに突っ込んでいく様は、周りで見てても迫力物です。ユーロカップの目玉レースの一つですよ。と、舞い上がってて画像が無いのはご愛嬌。次回最終戦には押さえておきます。
 さらに、ゆるゆると時間を過ごしていると、ヨーロッパ仲間のMk2&C4さんと山岡さんが応援に駆けつけてくれました。毎度毎度、来た時は大体二日酔いなので(笑)、しんどそうです。でも、来られた時はいつもグリッドボードを持って頂けるので大変感謝しております。
 これまたうだうだと他のレースを見たり、車談義に時間を費やしながら、ながぁ〜い午後は流れてゆきます。



画像提供:こたやん、ますけんさん
 ながぁ〜〜〜〜〜い、待ち時間も30分を切るぐらいになると忘れそうに成っていた戦闘意識がボチボチと湧き上がってまいります。特に今回はタイムの接近した方々の中でどんだけ自分が予選どおりの走りができるかというところにポイントがあるわけで・・・。けど、不思議に、緊張は無くて「楽しんでやろぉ〜」って気持ちの方が強かったですね!
 逃げ出したいのはむしろ、このくそ暑いのにレーシングスーツ着てフェイスマスク被って、ヘルメット被ってクーラーの無いギュウギュウの車内で格闘せんといかんという行為ですわ。(笑)
 5時間もあったので、予選でタップリ汗を吸ったレーシングスーツもなんとなく乾いてしまっていました。でも、片足を突っ込むと「くぉ〜ぁ〜〜っ、あつぅ〜〜〜っ!!」という感じっ!心頭滅却すれば火もまた涼し!を呪文のように唱えヨーロッパに乗り込み38番ゲート横への列に並びます。
 こたやんのところの、僕ちゃんが手を振ってくれるのに答えながらも、おへその辺りに汗が溜まってゆく感じが・・・。そろそろ、動いてくれぇ〜と心の中で叫んでみたら、前の車のエンジンがかかり列が動き出しました。ふぅ〜っ、ありがたい。そこからピットレーンへ出てまた青信号になるまで停止です。エンジンをすかさず切ってオーバーヒートに備えます。運転席側のドアを半開きにして少しでも風を入れる努力は予選同様。シートベルトは既に締め上げてるのであんまし大きくドアを開くと閉める時に手が届かなくなる恐れがあるので、ドアは手で開き過ぎないように押さえてます。
 どのくらい待ったか定かではないですが、突然前の車のエンジンが掛かりました。ヨーロッパは車高が変に低いので、ピットレーン出口の信号がなかなか見えんのですわ。で、おもむろに車列が動き出します。さぁ〜っ、気分が盛り上がってまいりましたぁ〜!前車に続いてコースイン。予選と同じように2コーナー立ち上がってバックストレートでタイヤを暖め、山間部の雰囲気を改めて頭に叩き込みながら走ります。エンジンは午前中と変わりなく元気そのもの。後はどこまで人間が頑張れるかです。
 最終コーナーを立ち上がり、Mk2&C4さんの待つ18番グリッドに車を停めました。山岡さんも傍らで見守ってくれてます。実はこれって、かなり心強いんですよねぇ。気合貰えるのはここが最後ですからね。
 と、ここで大発見っ!僕の前に並んでいるアルファスッドな「スッド@Sぶちゃん」さんでメインシグナルが全然見えんっ!!!どないしょ〜〜〜〜っ!(笑) も少しどちらかに車ふっときゃ良かったと思っても後の祭り。刻一刻とスタートへのカウントダウンは始まります。
 仕方ないので、周りの雰囲気で何とかやろうと心に決めて神経を集中させます。後何秒か?判らんっ!そろそろ1速に入れて、アクセル蒼って・・・・っ!!!!!きたぁ〜っ!!!いけぇ〜っ!!!!って感じで雲をつかむようなスタートでした。(笑)ドタドタドタと、1コーナーに1〜2台抜いて飛び込んでまだまだ団子状態。バックストレートエンドの飛び込みで、何台かに先を越されたようでしたが、判りません!無我夢中です。そこからスプーンまでは自分のポジションを確定できました。19番スタートのサクラオートさんのアルファの後ろに落ち着けました。ところが、これまた今まで無かった事態がっ!なんとスプーンへ行くまでのS字で前車を煽れるのです!????俺の車こんなに早かったのっ!!???とまぁ、そん時は驚きも半分、喜びも半分でなんとかどっかでINへ飛び込めんか?と観察してましたが、中々どうしてそんなに甘くはありません。絶妙なライン取りでまったく隙がありませんわ。そうこうしてるうちにスタートで出遅れてはった「スッド@Sぶちゃん」さんにズバッと刺されてしまいました。あうぅ・・・〜。でも、そこから遅れることなく何とかついてゆくことが出来ました。
 実は、ここからが今回のレースの最高のショーの始まりだったのです。「スッド@Sぶちゃん」さんはサクラオートさんとこよりペースが速かったんですわ。で、全てのコーナーで抜きに掛かって居られました。それを後ろから特等席で見物してた僕は、もう興奮しまくりっ!鳥肌立ちまくっりっ!白煙上げながら4輪滑らせてスプーンに突っ込んでいかれたときにゃ〜思わず声が出てしまいました!かくゆう僕も、「スッド@Sぶちゃん」さんが前車をパスしたら、それに便乗してポジションUPを狙おうとなんとか食らいついていたんです。しかし、終盤になるとタイヤが垂れてきてしまい、ペースが下がってきてしまいました。じわじわと離れてゆくアルファ2台をみながら我慢の走りっ!と書いたらカッコイイ?けど、ほんとはもうヘロヘロ!今思えば意識朦朧。(笑)
 後何週やぁ〜?誰か教えてぇ〜〜っ!って感じでした。と、前を行く「スッド@Sぶちゃん」さんが立体交差手前のコーナー立ち上がりで痛恨のスピンっ!!!そのままストールっ!ありぁ〜もったいないって思いながらも、ちょっと意識が戻ってきた僕は(笑)、前車を追うべくヨーロッパに最後の鞭を入れますっ!が、なかなかその差は縮まらない・・・。でもがんばるぞぉ〜って思ってると赤旗がっ!!ん?どっかで事故かっ??そのまま、車速を落として山間部にたどり着くと、なんとLR54さんがスプーンで停まってるっ!ご本人はガードレールの外に出てはったので無事のよう。車も通り過ぎる時に確認した限りでは問題なさそうだったので一安心でした。
 
 といった感じで、今回のレースは無事終了。懸案だった水温も大きく上がることは無くエンジンのパワーダウンも水温というより油温が上がってって雰囲気。タイヤの垂れは、出だしのエア圧の調整ミスだったし・・・。まぁ〜無事完走で一安心。
 パドックに帰ってきて車を降りると、ほんとにほんとに滝の汗。ヘルメットとフェースマスクを脱ぎ捨て、レーシングスーツの前をはだけて、はぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!と深呼吸。空気が旨いっ!(笑)



 それから暫しボォーと帰り支度を段取りしてるとLR54さんが牽引されて帰ってきはりました。外傷は無く、スピンした時に被ってエンジンが止まってしまったとの事。こちらも一安心です。
 で、片づけして、いつものように「ほんじゃ、かえりますぅ〜!」と言ったら、なんとクラス優勝やでっ!帰ったらあかんでっ!となっ!
 ん〜よく考えたら今回T−1600(1600のチューニングクラス)は僕とLR54さんだけだったのでした。タナボタとわ言え、貰えるもんはもろとこということで、初の表彰式へ。いつもは関係ないので、さっさと帰ってるので、段取りが全然わかりませんでしたが、無事レースクイーンの女の子とツーショットで写真とって終了。

 ふもとのコンビニで待ち合わせしている、MK2&C4さんと山岡さんに合流すべく、皆さんにご挨拶してセントラルを後にしたのでした。
 コンビニから、高速を使わずデカンショ街道で妙見経由で我が家にたどり着いたのは8時半ごろかな?もうほんとヘトヘト。やっぱ暑いのは疲れました。車をガレージにしまいこんで、その足でビールの自販へ・・・。晩御飯は近所のコンビニで買ってきた簡単なもの。シャワー浴びて、今日の汗を全部洗い流してソファーに腰を下ろし、一息深呼吸してから「プシュッ!」一気に1本開けて無事今回のユーロカップは終了いたしました。

 応援に来てくださった方々、参加された方々、ほんとうに本当にお疲れさまでしたっ!!!!
次回11月も宜しくお願いします。


撮影: F601

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