1 EUROPA SP banditさん 北海道

up 01.08.24

 さて第一弾は僕の知り合いでは最北端!北海道は興部町にお住まいのbanditさんのガレージです。ひょんな事から僕のWebsiteをご覧になってメールを頂きお知り合いになりました。ご多分に漏れず、スーパーカーブームの真っ最中に青春時代を送られてのヨーロッパ購入です。念願かなって手に入れたヨーロッパはレストア済みのなかなかのSPです。 イギリスの古い車って、他の国の車から比べると維持しやすいと良く言われますが北海道でとなると大変だろうなぁと思います。が、オーナーの情熱はそんな事は関係無いってぐらいの勢いです。頼もしい!

 流石にレストア済みって事で、ボディの艶が違いますねぇ。この赤は僕のS2と同じ色なんだろうか?艶が有ると無いとでは同じ色でも印象が大分違ってきますねぇ。多分同じ赤なんだと思います。ホイールもオリジナルのケントアロイ?だし、いい感じです。こうやって見るとヨーロッパもクラシックを感じる御年頃に成ってきたんだなぁなんてしみじみ思えますね。昔はなんとなくマダマダ新しい年式のLOTUSって感じで見られてた感も有りましたもんね。

 お尻からのショットも哀愁が感じられたりしませんか?ヨーロッパのイメージって後姿の方が強いように思うんですよね。少なくとも僕はそんなこと思います。テールレンズがバンパーより下に有るってデザインは今でも新鮮でかなり印象深いと思うんですよねぇ。やはりスポーツカーは走り去る後姿が大事なんじゃないかと・・・。そんなこと思わせるエクステリアです。ちらっと奥に見えるMINIがbanditさんの秘蔵っ子です。長年手を加えてきたMINIで到る所に手が入ってます。僕もMINI乗りからのヨーロッパ乗りなんでなんだか親近感が沸くんですよねぇ。

 さて肝心のガレージです。こんな感じでヨーロッパが収まっております。僕も実際に取材に伺ったわけではないので、画像からしか判断できませんが・・・羨ましいですねぇ。幸せなSP君です。下は土なんでちゃんとシートを噛ましてある所にオーナーの愛情を感じます。FRPボディーと言っても下回りは金属が出てますから思った以上に錆びる部分は多いんですよね。僕自身、今年の頭に雪の中を長距離走って痛感しました。アームやらフレームやらが見る見る錆びるんですよねぇ。上物が大丈夫だからって安心しててはダメですね。それにここは北海道。冬の自然は僕には想像を絶する物があると思うのですが、それでも元気にこの地でヨーロッパは生息してるんですよね。なんだか嬉しいっす!

 エンジンルームも綺麗ですねぇ。なんたってLOTUS TC ビックバルブ?です。僕の汚いエンジンルームを見慣れてるからか、目茶目茶綺麗に感じます。グレーの塗色もいい雰囲気ですよねぇ。ほぼノーマルのオリジナルを忠実に再現されてるって事です。

  キャブはデロルトツイン!オーナーは将来的にはウエバーに換装されるようですが、調子がよければどちらでもOKと僕は思います。調子を保てなくなったら交換ですね。エアクリはこの前交換されたって言ってられました。なにぶんパーツとかを扱ってる所があまり無いらしくて苦労されてるみたいです。が、最近は情報網が発達してるからなんとか通販でも手に入れれるし、海外通販で直接買い付けもできるので自分で交換できる部分なんかは大丈夫のようです。流石に長年MINIを弄って来られてるので、ご自分でできる事は何でもされるようです。

 ブレーキサーボからのエンジンルームの眺めです。ブレーキサーボの取り付け位置がなんだか気に成りますが、やっぱ綺麗です。きちんと掃除してればこんなに綺麗にエンジンルームって維持できるんですよねぇ、反省。早速僕も掃除しなくては、と思ってしまいます。エキパイも耐熱塗料なんかで塗ってやると雰囲気出るかもしれません。

 ドライブシャフト部分のUPですが、この部分のOil漏れが少し気に成ってるって仰っていました。僕のも同じくらい漏れてるんで「大丈夫です」って励ましてたんですが・・・。基本的にOilが入ってる証拠だ!なんて言ってたのは昔の話し。今はどんな車でもOil漏れ無しで維持できる時代ですから漏れないに越したことは無いですよねぇ。僕は気になりませんが。だはは。しかし、ミッションケースも綺麗だわ!ブラスト掛けて塗装したらこんな感じに蘇るんだろうか?ミッション降ろすのは非現実的なんで、塗装だけでもしてお色直ししてやろうかなぁ、なんて思ってしまいます。

 多趣味なbanditさんのアイティムです。カヌーとMTB。流石は大自然の中で生活されてるって感じでアウトドアなご趣味です。カヌーは自作だそうです。材料費6万位ほどで、完成品は30万以上しますんでコツコツとカヌー仲間と作られたそうです。お仲間の分を含め6艇作るのに2年位かかったそうです!僕は全然門外漢なんですが、流石に凄いと思います。また、フライフイッシングもされるそうで、カッコ良いですね。

 最後になりましたがbanditさんはなんとSevenからヨーロッパに乗り換えはったと言う貴重なお方です。僕の周りにはヨーロッパからSevenやジネッタへ行ったって人は何人か居てますが、反対の方は初めてです。ほんとにスパーカーブーム当時の刷り込みが強かったんでしょう!でも、Sevenとヨーロッパって似ているようで全然違う車だなぁとは思います。特に最近そう想うようになって来ました。なんだか何にも考えずにただ流して走るって事も楽しい、そんな所が魅力かもしれません。Sevenでも流して走れるんでしょうけど・・

 僕は車で北海道を道東方面へ走ったことが一度だけあるんですが、やっぱりあの大自然の中をトコトコと走ってると何もかも忘れて心の中がマッサラに成るって感じがしました。その時はMINIだったんですが、MINIって車がまたなんとなくそんな走り方にマッチしてていい経験をしたなぁなんて思います。イギリスのカントリーロードなんて走ったこと無いけど、多分こんな感じなんだろうなぁなんて思いますよねぇ。偏った言い方すればイギリス車に乗るには北海道は打って付の場所なのかもしれません。banditさんから頂けるメールの節々にそんな感じがして、羨ましくも楽しい感覚を感じます。

写真協力 banditさん


その後のbanditさん

banditさん 2001冬、2003 秋 

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